過去の桐井戸端BBS (桐談義・その他) |
12759 | 「桐」がマイナーな理由って? | Elee | 2001/08/25-15:07 |
「桐談義」の部分も一通り目を通しましたが、もう少し皆さんの意見を知りたいと思っています。 私はアクセスも使ったことがあり、その比較から桐の使いやすさというのをしみじみ認識しています。 単に検索をしたり、タックシールや単票レベルのレポートであればアクセスもそんなに使いにくくないと感じています。 ただ、一覧形式で罫線を自由に入れたり、きれいに印刷レイアウトを考えたりといった使い方をしようと思うととても使いにくいと感じています。 私の腕が未熟なせいかもしれませんが。 その点で桐は会話処理レベルできちんと帳票のレイアウトをしておけば、 一括処理やイベントの中にその条件で印刷することによって大変手軽に印刷できると感じています。 常日頃の自分の仕事を合理化しようと思うと大変便利なツールと感じているのですが、 本屋にはアクセスの本はあっても桐の本は全くない状態で日頃から何故?と感じています。 確かに値段という問題と企業用のパソコンにインストールされているかいないかによるところは大きいと思うのですが、 アクセスについては何となくバブルに似た印象を持っています。 本当に自分の仕事を合理化したいと考える人であれば迷わず「桐」を選択すると思うのですが、 マイナーであり続けるというのはそのようなことを考える人が少ないのかなぁとも思ってしまいます。 確かに桐はWin版が出遅れてそれがネックになっているとは思うのですが、 仕事を合理化したいという欲求が高ければやはり本物志向みたいなところで「桐」を使う人が多くなってもよいと思うのですが。 この「仕事(別に仕事に限らないかも知れませんが)を合理化したい」というニーズという視点から 皆さんが日頃感じているところをお聞きしたいと思って発言いたしました。 私自身の周囲から感じた範囲では、寧ろそういったニーズが非常に低いように感じています。 だから、とにかくインストールされているアプリケーションを使っているという印象を感じます。 | |||
12772 | Re:「桐」がマイナーな理由って? | 島尾 | 2001/08/27-10:27 |
記事番号12759へのコメント MS-DOSの頃は桐はデータベースソフトの代名詞だったのですけどね。 Windows版ではDOS版より格段に性能が上がっているにもかかわらずマイナーな存在です。 アクセスは個人レベルからネットワーク共有レベル、SQL-serverとの連携でクライアントサーバーまで対応可能で、 かなり自由度が高いのですが、桐の場合あくまで個人向けディスクトップツールという性格が強いですよね。 ですがWindowsとなった今、表計算のエクセルでも十分なユーザーが多く、あえて個人で桐を使おうとする人が少ないのではないでしょうか? 年賀状とかは安価な専用ソフトがたくさんありますし、ちょっとしたデータベースはエクセルでも別に困ることは無いですし。 仕事を企業レベルで合理化するのであれば、ネットワーク化は必須だし、 そういう意味ではネットワーク機能がいまいち弱い桐は選択肢からは外れてしまうのかもしれません。 ネットワーク化がそれほど重要では無いが、独自にデータベースで仕事を効率化したい場所、 学校やSOHOや企業の部署内レベル、中小企業の独自データベースなどは、 アクセスでアプリケーションを開発するなんでとても無理だし手間がかかります。 そういう場所で桐は存続して行くしかないのかなぁ・・と思いました。 しかし、エンドユーザーレベルで有る程度高度なアプリケーションが手軽に開発できる環境って 昔はN88BASICがありましたが、Windows全盛の時代、この桐くらいしか無いのでは? エクセルにもVBAがついいますがVBAだけで完結できるような代物じゃない。 ちょっと高度な事をしようとするとたちまち奥が深くなる。 桐は桐単体でプログラムの工夫だけでいろんな事が出来る。 そういう意味では桐を使ってない人には価値はいまいち解らないけど、 使いこなしている人には、これほど便利で小回りの利くソフトも無いです。 | |||
12778 | 桐談義その | toshi-chan | 2001/08/27-17:32 |
記事番号12759へのコメント 1.桐がマイナーだと思われている理由 第一に、雑誌などでの露出度が極端に少ないこと、第二に、書店で解説書をほとんど見かけないことだと思います。 パソコン雑誌では、Accessを使用したデータベース構築についての特集が毎号のように掲載されています。 しかし、桐が登場することは全くといっていいほどありません。 これが出版社の問題なのか管理工学研究所の姿勢なのかはわかりません。 しかし管理工学研究所としては、広告の出し方は昔とは変えているようです。 秋葉原駅の駅看板などはその代表格でしょう。(以前にも書きましたが桐と松の広告があります。) 解説書の件ですが、佐田守弘さんも以前書かれていたように出版してもあまり売れない状況にあるようです。 これはパソコンの解説書全体に言えることです。 Accessの解説書は店頭にたくさん置いてありますが、私の周辺には、その本を読んでいる人は見かけません。 2.Accessは売れていて、桐は売れていないのか 昨年管理工学研究所の方々とお会いする機会がありました。 われわれユーザは「あまり売れていない」と言いましたが、管理工学の方は「売れてる!!!!」と 声を大にしておっしゃっていました。 1.で書いた状況から、ユーザは桐が売れていないという先入観を勝手に作ってしまっているのではないでしょうか。 私は、以前ヨドバシカメラのマルチメディア館によく足を運んでいました。 ある日桐Ver7.1が10本並んでいるのを見つけました。 しばらくすると5本ぐらいになり、その後店頭からなくなりました。 数日すると、また10本並んでいるではありませんか。 桐って結構売れてるんだなと、実感したものでした。 DOSの時代のようにイチバンではないけれど、売れてはいるのです。 桐がそこそこ売れているという何よりの証拠は、桐の開発が継続されていることですね。 3.桐が優れているところ Dos桐がナンバーワンに上り詰めた理由はいろいろありますが、 (1) 強力な一括処理 (2) 充実した印刷機能 (3) 表計算ソフトのような使いやすさ (4) ユーザの意見を取り入れたバージョンアップ は、誰もが認めるところでしょう。これはWin桐でも引き継がれています。 特に,簡単な操作で表現力豊かな表を作れる一覧表印刷機能は、AccessやExcelの印刷機能をはるかにしのいでいます。 ***** 続く ***** | |||
12779 | 桐談義その2 | toshi-chan | 2001/08/27-17:34 |
記事番号12759へのコメント 4.桐の普及を阻害している要因 (1)妙なこだわり 「Accessがナンバーワンのソフトであり、とにかくデータベースはAccessを使え!」という態度の人が職場の中にいませんか。 予算を握っている人、あるいは、指導的な立場の人がこのような態度であると厄介ですが、そうであることが多いようです。 そういう人に限って「Accessも桐も使えない。」のです。 仕事をすることよりもAccessを使うことが目的のように思ってしまっているのですね。 (2)バージョンアップユーザの姿勢 皆さんはパソコンが苦手な人でも使えるようにと、イベントや一括処理を使ったシステムを作っていることと思います。 それはそれでいいのですが、あまりに自動化を進めすぎると桐の良さというものが分かりにくくなってしまいます。 ボタンを押せばすべての処理をやってくれる、というのであれば、Accessでも桐でもファイルメーカーでも同じなんですね。 桐の良さは「エンドユーザでも、簡単な操作でデータの加工ができる。」というところにあるわけですから、 システムを作る際には会話処理の要素を残しておいてユーザが桐に親しむ機会を増やした方がいいような気がしています。 (3)価格 Microsoft Officeと桐の価格は大差がありませんね。 要するに単体ソフトとしては桐は高価なのです。 以前雑誌で読んだことがありますが、桐の価格が高い原因の一つは、ユーザサポートを無料で実施することにあるそうです。 MicrosoftやJustsystemは3カ月間限定で無料サポートを実施しています。 ある官庁は、パソコン用の推奨ソフトとして一太郎、Excel、Accessを選定しています。 これに新聞がかみつきました。 Microsoft Officeを買えばWordもはいっているのに 一太郎を別に買うから経費がかかる、という趣旨でした。 桐にも同じことが言えるでしょう。 ただ、コストを抑えても自分がそのソフトを使えないのでは意味がないと思います。 5.終わりに 冗長になりましたが、一番の理由は私は「妙なこだわり」のような気がしています。 そもそも、データベースを作れる人自体が少ないのです。 それなのにデータ処理をする当事者以外の人が最初から「Access」と決めてかかっているように思います。 私は在庫管理用のオフィスコンピュータのデータをダウンロードし、桐で様々に加工して日々の業務に活用しています。 また、一覧表印刷機能をフルに活用し、見やすい会議用の資料を提供しています。 「桐を使えばあんなこともできる、こんなこともできる。」ということを日々アピールしているわけです。 コンピュータを使うと仕事をどのように合理化できるのか、がわからない人があまりにも多いので、 合理化の結果を目で見えるような形で示しています。 「桐があれば自分のやりたい仕事を自分でできる!!」 ということを”隣の人”にもわかってもらうことが何より大切。 その役割を担っているのは私たち桐ユーザです。 エンドユーザレベルでの桐の普及という観点から書かせていただきました。 | |||
12783 | Re:「桐」がマイナーな理由って? | Elee | 2001/08/27-21:04 |
記事番号12772へのコメント 島尾ありがとうございます。 確かに、ネットワークを使用する基幹的なデータベースの場合桐は向かないかもしれませんね。 しかし、基幹データベースに入れる前、或いは基幹データベースからアウトプットされたものを加工したり、 分析・再利用する場合には桐が私の場合大活躍しております。 数万件程度のデータを抽出してそれを桐でトライアンドエラーで分析してみて、 利用価値の高そうなパターンの分析をSEに「この分析も汎用でやれるようにしてくれ」などと頼んでいたこともあります。 結構その中から面白いものが出てきたりします。 ちょっと桐では何10万件とか何100万件というデータの処理はしんどいものですから。 最近少しVBAも勉強しているのですが、やはり桐の一括処理や印刷・集計・検索等の処理条件による作業の方が絶対に楽だし、 作成する場合もはっきりと分かるので作りやすいと感じています。 これは、私感ですが余程プログラミングに慣れている方でない限り、桐のような作業パターンの方が楽だし、間違いが少ないと感じます。 VBAを介して桐を起動したり、エクセルからアクセスにデータを渡したり、その逆方向も可能だということを最近見つけましたので そういった形でマイクロソフト製品と連携を作っていこうとは考えています。 その部分でのVBAを修得することには興味を強く感じています。 やはり、使いこなしている人には手放せないほどいいデータベースなんですね。 みんなに知ってもらいたいけど、教えたくないような微妙な感情です。 | |||
12784 | Re:桐談義その2 | Elee | 2001/08/27-21:12 |
記事番号12779へのコメント ありがとうございます。 本当に「使いこなせる人が少ないアクセス」を入れてどうするんでしょうね、と私もよく思います。 私の周囲もごく初期段階でアクセスは挫折している人が多いのが現実です。 別に国産だからいいとは思いませんけど。データを本当に使い回して本質的なIT技能を高めさせるという視点に立った場合に 少なくとも自分が全然使えないデータベースを入れるなんて決断はすべきではないと思いますね。 自分がよく知っていてその便利さを相手に伝えられるようなものを入れていただきたいと思います。 自分がまずいと感じてている料理を人に食べろと言っているのと同じような、・・・・・・。 ユーザーサポート私は一回も使ったことないのですが、せっかくだから活用しなくてはいけませんね。 そうですか、3ヶ月ですか。 この違い本気で使う人には大きいですよね。特にデータベースなんて何年もかかって学んでいくものでしょうから。 私も大抵のことは一覧表印刷でこなしています。 レポートもいいのですが、少し時間がかかりますので。 ほとんどの場合一覧表で用が足りますね。 最近はレポートも使うようにしていますが、色々と使っているとかなりのレベルの報告書をワープロと見まがうばかりの出来映えで、 しかもほとんど自動的に作成できるみたいで今さらながら驚いています。 結局はデータベースで仕事をという感覚が皆さんの中にない、ということが現実なんでしょうね、 多分何度か自分のしている仕事を桐(使えればアクセスでも他のものでもいいのですが)で とても楽になったという経験をすれぱ「目から鱗」になるのでしょうが。 自分で作らなくても、誰かに基本的な設計してもらって大量に処理しなくてはいけないメインの仕事を桐でやれるようになった。 そして例えば今まで毎日3時間要していたことが30分で済むようになったという体験をすれば、 「ぜひ使いたい、憶えたい」と感じるかもと思います。 かくいう私も転勤とかで新しい仕事に就いたときには、「導入部の基本設計だけでも誰かが親身になって 相談を受けてくれるとどんなに助かるか」などと感じることが多いです。 私の場合一生その業務に従事する立場ではないのでそんなにお金は払えないけど、 万札?枚程度だったら価値があるなんて本気で思うのですが。 慣れていても見通しが甘くて基本部分で大幅な設計変更ということもあったりして、随分大変な思いもしますので。 「そういう仕事だったらこんな考え方で設計するといい、あなたの考え方だと〜のような問題が必ず出てくるからやめた方がいい」などと アドバイスしてくれる存在があるといいと感じることって多いです。 今まで周囲を見続けてきて感じます。その感覚がないのが原因なのか、きっかけがないためにそうなのか分からないのですが、 「コンピュータを使って仕事を合理化」することを考える人っていうのは 「性に合う合わない」に近いレベルで一定の割合以上は増えていかないような気もするこの頃です。 会社で動いている基幹データベースが何であろうが、私の場合は「料理前の下ごしらえ」と 「調理後のスパイス」は桐でつけるという姿勢でいくしかないとも感じております。 いくら合理化したとしても「桐」で仕事の全ては解決できません。 が単純な作業やトライアンドエラーの分析シュミレーションが簡単に出来ることによって、 人間でしか出来ない企画・営業等の問題に専念出来ますので。 むしろ、人間的な楽しいこと?に悩む環境に自分を置くことのために、ロジカルなコンピュータの中に身を投じているような、・・・・・。 | |||
12787 | Re:桐談義その2 | 久保ちん | 2001/08/27-23:52 |
記事番号12784へのコメント > > いくら合理化したとしても「桐」で仕事の全ては解決できません。が単純な作業やトライアンド >エラーの分析シュミレーションが簡単に出来ることによって、人間でしか出来ない企画・営業等の >問題に専念出来ますので。むしろ、人間的な楽しいこと?に悩む環境に自分を置くことのために、 >ロジカルなコンピュータの中に身を投じているような、・・・・・。 賛成です。 私の職場はせっかく作った、使うのにさほど難しくない宛名書きシステムなどが捨てられて、 手書きに戻っていることがあるような非常に後進的な、よく言えばのんびりとしたところです が。桐を使うのはささやかながら、より創造的な仕事や楽しいことに費やせる時間を作るためです。 残念ながら、私の職場はMSofficeで統一するという事になっていますが、一部の桐理解者(愛好者?)が 大量のデータを扱うためや、簡便なシステム作成のために導入を許可してもらってます。 データを扱う人はほとんどが桐でアクセスを使っている人は少ないです。 私は初心者ですがここに来てはヒントをいただいて仕事のため、また引継のために桐を使った業務メニューを作成し使用しています。 業務が増えてボタンがどんどん増えていきます。 こんな簡単なものでも重宝してくれると、うれしいのですが。 以上 | |||
12805 | Re:桐談義その2 | Elee | 2001/08/28-21:27 |
記事番号12787へのコメント ありがとうございます。 手書きに戻しても自分の時間の圧迫に困らないうちはいいのですが、 うちの場合最近の趨勢を見ているとそんなのんびりとしたことを言っていられないような事態になっていくような気がいたします。 トップダウンでの人員削減というか、何か厳しい時代になっていきそうな。 5年くらい前はせっかくシステム化したものを使い方が分からない、手作業でした方がいい、 という理由で人海作戦に差し戻しというのも平気で行われていたのですが。 何かこれから大変な環境になってくるような気がいたします。杞憂であればいいのですが。 ボタンの限りない増加、分かります。私もそうです。最初から大分類→中分類→小分類などとカテゴリー化前提で作っておくべきだと後悔することが多いです。 データ処理を扱うとどんどん増えていきますね。 ワープロや表計算も桐のメニューで管理してしまおうと今考えています。 絶対に使うものは説明をつけて桐のボタンに登録しておく、そういった整理をしていかないと訳が分からなくなってしまいます。 幸い3年程度で異動なので何とか持っていますが。いつも転勤の場合には大変苦労いたします。 |