過去の桐井戸端BBS (桐談義・その他)
22264 情報提供と責任範囲 T.Samura 2003/09/09-10:53
 桐とは直接関係有りませんがBBSに関係するのでご了承下さい。

 極端な例ですが、
知人「○○って映画どこでやっているか知らない?」
私 「先週△△で観てきたよ。」
後日
知人「△△へ行ったら○○は終わっていて別の作品をやっていた。
   あなたの情報のせいで時間と交通費が無駄になってしまった。
   どうしてくれるんだ。」
私 「(先週見たと言っただけで今週やってるとは言ってないのに。
   行く前の確認は自分ですべきなのに。)それは悪かったね。」
知人「(責任感の無いやつだな。謝るのなら許してやるか。)
   今度から気を付けてくれよ。」
という話に似た内容を経験した事は有るでしょうか。
私は数回あるので以降それぞれの人との会話には慎重になりました。

 何が言いたいかというと「情報を伝える側はどこまで裏付け確認してから情報を伝えるか」と
「受側はどこから自己責任で情報を利用するか」
について皆さんはどういう考えでいるかを聞かせて貰えたらと思います。
常識といしてはどの辺でしょうか。

 私としては、伝える側は裏付けを取りすぎると情報量や時期を逃すので
情報源や適応範囲を明確にした上で出せばいいし、受ける側はあくまで好意で受けた情報なので
利用は全て自己責任で行い必要なら自分で追加情報を収集すべきだと思います。
ただ送り手の責任範囲をこれ以上に広く考える人もいるので相手によっては伝える情報量を減らします。

22265 Re:情報提供と責任範囲 ド・モ・ONnoji 2003/09/09-12:19
記事番号22264へのコメント

> 何が言いたいかというと「情報を伝える側はどこまで裏付け確認して
>から情報を伝えるか」と「受側はどこから自己責任で情報を利用するか」
>について皆さんはどういう考えでいるかを聞かせて貰えたらと思います。
>常識といしてはどの辺でしょうか。

T.Samuraさん、こんにちは。

ONnojiです。

有名なので、すでにご存知の人も多いと思いますが…
以下のページがいろいろと参考になると思います。

ネチケット・ホームぺージ
http://www.cgh.ed.jp/netiquette/

※ネチケット(Netiquette;ネットワーク・エチケット)

この投稿はきっと蛇足ですね。(^^ゞ

22273 情報提供者の責任性 − 一般論 佐田 守弘 2003/09/09-23:37
記事番号22264へのコメント
T.Samuraさん
結論を先に言うと、私もほぼ同意見です。
書かれているケースでは日常生活の話題になっていますが、このBBSでの情報提供の様なケースも含んでの話と理解します。
そしてこう言ったケースに限定して考えるよりも、より一般的なケースで考えた方がむしろ分りやすいので、
ケースを拡大して一般論として、「情報提供者の責任性」として考えてみます。
そして提供者側の責任性ないしは責任の程度に関わる要因として次の様なものが考えられそうです。

●職務上の情報提供であるかどうか
企業の職務の上で上司に情報を提供する、調査部門が業務執行部門に情報を提供する、
コサルタントが依頼先に情報を提供する、出版や報道関係機関が出版物や放送の形での情報提供、
弁護士や医師が職務に基づくアドバイスなどです。

ここで「職務」と書きましたが、「業務」とは次の点で少しニュアンスが異なります。
つまり、ここで言う職務とは対価を取っての情報提供です。
おそらく業務と言うと、個人のホームページの様な対価を取らないケースも含まれると思うので敢て言葉を変えました。
(遊びのドライブでの事故も業務上過失になるのと同じ考え方)

職務に基づく情報提供は有責任性に大きく影響するかと思ったのですが、
必ずしもそうとは限らない様です。
むしろ次の述べる最終判断責任の所在の方が大きく影響しそうです。

企業内の仕事でも部下の情報に基づいて下した判断が誤りである場合でも、
責任を取るのは、判断を下した役職者になると思います。
もちろん、誤り情報を提供した部下も「どやされる」という意味での責任は取らされますが。

別の例で言えば、予報を間違えた気象予報士、当たらなかった易者、競馬の予想屋が
損害賠償を求められたケースは少なかろうと思います。
もちろん評判が落ちて流行らなくなるという意味で責任は取らされる事になるかと思いますが。

●最終判断責任の所在
要するに提供された情報を判断材料として、最終判断するのは誰なのかです。
責任は最終判断者が負う部分が大きいと思います。
しかし情報提供者が最終判断者の判断にどの程度の影響力を与えたのかも、
大きく評価されると思います。
具体例で言えば、医師が看護士に与える情報の様に強大な力を持つケース、
災害時の避難に対して誘導者が与える指示など、情報提供と言うよりも
指示命令に近いケースでは、情報提供者の責任が極めて大きいと思います。

逆にアドバイスはアドバイスであって、必ずしもそれに従わなければならないケースでは、
判断者の判断責任の方が大きいと思います。

●瑕疵責任に関する宣言や契約の存在
双方の合意に基づく契約があれば、ほぼ絶対的な効力を持つでしょう。
多くのコンサルタント契約では、最終判断責任は依頼者側が持つケースが多いと聞きます。
(当てにならないコサルタントは、いずれは干されるでしょうけど)
一方、
「ここに記載されている事はあくまでの利用者の責任で実施して下さい」
と明記しているのは、宣言になると思います。
雑誌記事やWEBページにこの様な記載がされているのが通常です。
宣言は相手側の承諾が得られていない点で、契約よりは効力は低いと思いますが、
提供者側の責任範囲を明示している点は認められると思います。

佐田守弘(KS-00119)
22275 Re:情報提供者の責任性 −錯誤による誤情報の提供責任 佐田 守弘 2003/09/10-00:14
記事番号22273へのコメント
前コメントの続きになりますが、職務による情報提供であっても、情報提供者が
全面的な提供責任を負うケースは少ない、ないしは責任割合は低いと考えると、
職務でない情報提供、つまり日常会話の中での一般的な情報提供や、善意で運営されている
個人のBBSにおける情報提供については、情報提供者にその責任を求めるのは困難と思います。

逆にもしその様な責任を求められたら、コメントする人は居なくなりますから、
BBSの運営そのものが成り立たなくなるでしょう。

そういう意味で私のスタンスを言えば、可能な限り正しいであろうと思う情報を提供する努力を払うとしても、
その信憑性を保証する事はできません。

●錯誤による誤情報の提供
特にBBSの様な文字だけの情報交換では、質問者とコメントする人との認識のずれというか、
錯誤によって提供する情報が間違うおそれは多分にあります。

そしてその原因は、はっきり言わせてもらえば、質問文書の不完全性によります。
どんな質問が不完全であるかは、これを読まれている方々には、もうお分りだと思います。

端的に言えば、次の様な質問文章で、読んだ人に状況がどの程度分ってもらえるでしょうか。
 ※「教えて!。○○が変です。どうしてでしょう。急いでます。」
中にはピンと来るケースもありますが、大邸は分るものではありません。
的確なコメントが欲しければ、的確な質問をすべきだと思います。

状況が把握できずに外してしまったコメントを書いて、「あの人はうそを言う」
などと思われたら、たまったものではありません。

●きちんとした文章を書く事は誰にも求められる職務上の必須用件です
「私は仕事柄、文章を書く事になれてないので」などと言う人もおります。
本当でしょうか。全く文章を作らなくて良い職業が果たしてあるでしょうか。

文字で書かなくても、言葉で伝える事も含めるとしたら、
的確に情報を伝達する言葉や文章を作る事は、職務の必須用件だと思います。
仮に今日はできなくても、明日はできる様になりたい。そういう努力の姿勢が大事だと思います。

佐田守弘(KS-00119)
22286 メーカーとユーザー T.Samura 2003/09/10-19:23
記事番号22273へのコメント
佐田 守弘さん、詳しい発言ありがとうございます。

>●職務上の情報提供であるかどうか
 これの一つに「アプリケーションのメーカーサポート」と「会議室などのでの
ユーザー同士の情報交換」の違いがあります。(管理工学に限らず)
 メーカーサポートはある程度確実でなければいけないのでどうしても条件を
限定した中でのサポートになります。極論するとサポートOSと該当アプリケーションが
インストールされた状態でしかサポートできません。
 一方ユーザー同士なら自己責任の上でいわゆる「裏技」も情報交換します。

 「アプリケーションのメーカーサポート」などはバグなどの修正と言う形で
情報の責任をとっている様ですね。

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