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24910 | 桐ってRDBMSなのでしょうか | 通行人 | 2004/02/17-22:28 |
桐の性格がよく解りません。 データモデリングとか正規化とか関数従属性とか、あるいはSQL文、同時実行制御とかいった、 おきまりのデータベース用語は、あまり出てこないようですが。 ひょっとしたら、MS SQL Server DB2 PostgreSQL MySQLといったRDBMSとは、全く別物なのでしょうか? | |||
24914 | 桐の性格 | 佐田 守弘 | 2004/02/17-23:26 |
記事番号24910へのコメント 通行人さん 書かれている言葉から見ますと、大型DBに詳しい様ですね。 私はほとんど桐しか知らないので、あるいはうまく答えられるかどうか解りませんが、解る範囲で。 ●RDBMSとは まずR(リレーショナル)についてです。 標準的なDB(RDBMS)の多くは、MS SQL Serverなどに代表される様に、 SQLで操作するのが普通ですが、桐はユーザーインタフェースではSQLを使いません。 しかしSQLを使わないから、リレーショナル性がないと言う事ではないと思います。 ただし内部的にはSQLを処理するエンジンを持っている様です。 リレーショナルとは、複数のDB(というかテーブル)を組み合わせて、 その中から目的レコードを抽出する機能であると言うなら、桐はこの機能を持っていると言って良いと思います。 ●桐の目指しているもの >ひょっとしたら、MS SQL Server DB2 PostgreSQL MySQLといったRDM >Sとは、全く別物なのでしょうか? ある意味ではその通りです。 プロのSEによって大型DBを構築するためのツールと言うよりも、 全くの素人が知らず知らずに(本格的な)DBを作るためのツールを目指していると言えるかも知れません。 別の言い方をすれば、Excel並み(あるいはそれ以上)の使い勝手のユーザインタフェースを売り物とし、 その気になればある程度の規模のRDBを構築する事もターゲットに入れている。 桐はその様なコンセプトかと思います。 そしてDBの構築ツールと言うよりも、様々な日常のデータ処理全般を手軽にこなすためのデスクトップツールとしての 性格も強いと思います。 一定書式の報告書を作る、案内状を印刷する、定型のデータを記録する、 そして時には電子アルバムとして写真データを管理閲覧するツールとして 使っているケースさえあります。 ●桐と一般のDBの言葉 >データモデリングとか正規化とか関数従属性とか、あるいはSQL文、同時実 >行制御とかいった、おきまりのデータベース用語は、あまり出てこないようで >す。 絶対に出て来ません。 出さない様にしているのでしょうね。 これらの言葉をパソコンはそれなりに使っていても、 システム構築など考えた事さえない一般ユーザーに見せたら、 単に怖じ気付くだけでしょうから。 正規化は、解っている人はその様にDBを構築していると思います。 解らない人は、Excelのワークシートの様に、 何でも横1列に並べた表を作っている人もいる様です。 ●鎧の上にかぶせた衣 桐は、一般ユーザーに広く手軽にDBを使ってもらう事を主眼としている様なので、 そういった専門概念や難しい操作から極力離れているといった方が良いでしょう。 言うならば本格的DB機能の鎧の上に、優しいユーザインタフェースという衣を まとっていると表現するのが当たっているかも知れません。 (衣がじゃまで鎧の力が発揮できない時もあったりして。) 佐田守弘(KS-00119) |