過去の桐井戸端BBS (桐ver.8) |
7076 | レポートの罫線のひきかた | 幅田 | 2000/08/06-22:48 |
皆さん、こんばんは。管理人の幅田です。 このBBSへの皆さまの投稿で私自身大変勉強させていただいておりますこと、深く感謝致します。 ところが、普段忙しくてなかなか皆さま方の投稿を読むヒマがないのですが、 週に一度過去のBBSを整理する際にじっくりと読ませていただいております。 そこで今回ちょっと気になったのですが、 http://www.fuku3.com/~habata/kbbs/kakov8/06704.htm の中の#6708で佐田先生が 「桐ver.8レポート作成のポイント」の罫線について >直線オブジェクトは使わない事。V5から変換したレポートは、 >罫線部分が直線オブジェクトになっています。 >これを真似てはいけません。 >Windows版ではオブジェクトの枠や、オブジェクト間の罫線を使います。 と書いておられました。 どうして直線オブジェクトを使ってはいけないと言い切っているのかわかりません。何か理由があるのでしょうか? 私はレポートを作る際、いろいろ悩んだ末、主に直線オブジェクトを使うことに決めました。 同じ線はコピー&貼り付けでどんどん書けますし、きれいに位置あわせをするため「グリッドに吸着」で スパッ、スパッと思う位置に書いていけます。 最初、罫線なしのテキストやラベルオブジェクトをどんどん貼り付けていき、最後に直線オブジェクトで表に仕上げます。 どうしても角丸めなど必要な部分はオブジェクト内の罫線を使いますが、それ以外は直線オブジェクトをメインに使っています。 桐v5の概念になれたものにとっては、直線オブジェクトを使った方がわかりやすいような気がします。 オブジェクト内の罫線は、桐v5でいうところの領域内の印字属性での「囲み罫」のことだと 自分の気持ちの中で割り切ることに決めました。 オブジェクト内の罫線を使うのはエクセルでいうとセルに罫線をひくようなものですね。 それに対して直線オブジェクトはオートシェイプみたいなものですか。 どちらを使っても、その人の好みや慣れによるものだと思われますが、 直線オブジェクトを使ってはいけないと言い切られるとちょっと抵抗を感じましたので。 皆さま方のご意見はいかがですか? | |||
7077 | Re:レポートの罫線のひきかた | 佐田 守弘 | 2000/08/06-23:45 |
記事番号7076へのコメント 幅田さん 多分にライター的な言い方(概ねそうなら「絶対これ!」流)でありまして、全ての場合に絶対そうであると言う事ではありません。 ただし、以下の理由でこれから桐を始める方には、直線オブジェクトを使わず、罫線などを使う方法をお奨めしたいと思います。 ■ レポートに直線オブジェクトを奨めない理由について ●他のオブジェクトなどと一緒に動かない 直線オブジェクトはテキストオブジェクトなどとは独立しているので、他のオブジェクト(例えば一覧表や伝票、あるいはテキストオブジェクトなど)と 一緒には動きません。 後からこれらのオブジェクトを移動したり、サイズを変更した場合に、直線オブジェクトも変更しなければならず、その分面倒になります。 直線オブジェクトのみを選んで位置やサイズを変更する事はできますが、この操作が結構面倒です。 ●位置合わせ 幅田さんの言う様に、グリッドに吸着を使えば、それなりに位置合わせができます。 大体はこの方法で間にあいます。たまに微修正が必要になり、グリッドから外す様な場合には、やはり位置合わせが面倒です。 (オブジェクトの位置を数値を設定すれば、位置合わせができます。) ●オブジェクト数の制限 #7055「帳票定義データが多すぎます」にも関連する話ですが、Windows版桐のレポートのオブジェクトの制限数は、1000までです。 通常、この制限にひっかかる事はないかと思いますが、印刷項目が多いレポートでは、直線オブジェクトを使わない方がよいのではと考えます。 ■MS-DOS版桐型の罫線とWindows版桐型の罫線 MS-DOS版桐の罫線は、罫線機能がメインで、主としてこの方法が使われていました。 ただし領域につける囲み罫線もあり、領域と一緒に動くのでこの方が便利であると言われた方もおります。 ただし、MS-DOS版桐では複数領域をまとめて指定し、一括して囲み罫線を付ける事ができなかったので、 この機能を使うのはそれほど便利ではなかったように思います。 そう言った意味で、罫線モードで続けて引ける罫線が通常の使い方でした。 Windows版桐では、オブジェクトを囲む罫線が自由に設定できる事と、複数のオブジェクトにまとめて設定できる事、 またセクションの変わり目に引く罫線があるので、これらを使う方が便利であろうと思っています。 佐田守弘(KS-00119) | |||
7078 | Re:レポートの罫線のひきかた | KH | 2000/08/07-00:45 |
記事番号7076へのコメント 幅田様、いつも大変お世話になっています。私自身、貴BBSで大変勉強をさせて頂いており、御礼申し上げます。 本題ですが、確か急いでV5からV8へレポートをコンバートしたいという投稿に対する佐田先生のコメントだったと記憶しています。 私も、一言投稿したので覚えています。 私は、この時、「罫線部分が直線オブジェクトのコンバートされる」の部分に疑問を抱いていましたが、変換の設定も標準でしたから 私の思い違いだろう思っていました。 私の場合に限って言えば、フォームへの変換では罫線は確かに直線オブジェクトに変換されますが、レポートへの変換は、 テキストやラベルオブジェクト内の罫線に変換されています。 線の種類を色々変えている部分では、例えば、+状のような部分の場合つなぎ目で変えられないのです。 このような場合直線オブジェクトしかないだろうと思っていました。 ただ、レポートの種類にもよると思いますが、V5の時でもそうでしたが、領域のサイズの変更や領域の追加などが頻繁に起こる場合 (きちんと設計しないで行き当たりばったりでやっているせいなのですが)、領域の中での囲み罫線等にしたほうが、 罫線を引きなおす手間を考えると訂正が少し楽であったような記憶があります。 その事で佐田先生はおっしゃられているのかなと思っていましたが、いかがでしょうか。 また、この件に関してはいっぱい投稿がありそうですがまた勉強させていただきます。 追伸 佐田先生は最後にコメントするのだろうと思いましたら、もう既にコメントがありましたが変えずにそのまま投稿します。 | |||
7081 | Re:レポートの罫線のひきかた | 幅田 | 2000/08/07-21:22 |
記事番号7076へのコメント 佐田先生、KHさん、ご返事ありがとうございました。(私もKHです) ご両人がおっしゃるとおり、オブジェクトと連動して罫線をひく場合はオブジェクト内の罫線を使うと便利な場合もあるようですね。 ただ、私の場合、とっかかりが、オブジェクトがないところにも罫線をひくケースが多かったので、つい直線オブジェクトを使うようになって しまったのかもしれません。(ひとつのことを覚えると、そればっかり使うようになってしまうので) 例えば、単票形式やタイル形式で、ほとんどデータやラベルがなくて罫線のみの表をつくるときとか、一覧表形式でデータのないところにも 罫線をひきたい場合など。 また、オブジェクトと連動しているのが逆にやっかいなケースもありました。 ちょっと極端な話ですが、直線オブジェクトが不必要なら最初からこんなものいらないと思われますが、それでも機能としてついているのは、 これを使ったほうが効率がいいケースも想定されているだからだと思うのですが。 とにかく、以前からの投稿を思い出してみてもあんまり直線オブジェクトを使っている人がいないようでしたので、ほんとにそうかなと思って問いかけてみました。 それはなぜかということもだいたいわかりました。 どうもありがとうございました。 | |||
7083 | 囲み罫線と直線オブジェクトの使い分け | 佐田 守弘 | 2000/08/07-23:54 |
記事番号7081へのコメント 幅田さん 罫線と直線オブジェクトですが、やはり目的と用途に応じて使い分けるのが本当なのかと思います。 その目的と用途ですが、 @一覧表や伝票、テキストオブジェクトと一緒に移動したり、拡大縮小する場合 囲み罫線やオブジェクトに付随する罫線を使う方が適しているでしょう。 A他のオブジェクトの位置やサイズに関係無く、固定した位置に引く場合 直線オブジェクトや矩形オブジェクトが適しているでしょう。 そう言った意味で言えば、作表を行う場合には、囲み罫線ないし一覧表、伝票に付随するオブジェクトを使うのが良いかと思います。 【直線オブジェクトなどの利用の実例】 引越しなどに伴って発生する作業に、部屋のレイアウトの検討作業があります。 レイアウトの様な作業は、一般にCAD等を使うのが普通ですが、簡単なものなら桐で行えます。 方法は簡単で、まずダミーの表を1つ作ります。項目はなんでもよく、行数は印刷枚数になります。 レポートはこのダミーの表を対象表とする訳ですが、特に項目を参照する必要はありません。 レポートでは、まず直線オブジェクトや矩形オブジェクトなどで部屋割りや壁を描きます (壁の様な固定のものは、マスタページに作るのが適しています)。 次に、机の様な什器を矩形オブジェクトその他を使って作ります。 縮尺ですが、サイズに応じて表示のタブのピクセル数を調整して設定します。 ピクセル数で設定するので、正確なサイズになります。 そして、でき上がった什器の形を、あちこち動かしながらレイアウトを決めて行きます。 欠点は、縦のものを横にするのが面倒な点くらいでしょう。 予め、縦と横の2つの向きを作っておき、コピーします。 名称やその他の文字、寸法サイズなどは、ラベルオブジェクトで記入できます。 桐はレイアウト設計のツールではないのですが、慣れていないCADを使うより、手慣れた桐の方が効率が良かったりします。 佐田守弘(KS-00119) |