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26640 | 工程管理システムでのデータの持ち方はどのようにすればいいのでしょうか | しぼうかん | 2004/06/08-21:03 |
ある印刷物の工程管理システムを作り方について教えて下さい。 質問内容を簡単に言うと行程管理システムのデータは1つの表で持った方が良いのか 行程ごとに表を作って持った方がいいのかと言うことです。 質問内容を具体的に言うと以下の通りです。 例えば (1)商品受注台帳で商品を受注する。(受注番号をつけて管理) (2)未完成の商品を幾つか工程を経て完成させて出荷する。 この場合の(2)の工程管理のシステムを作りたいと思います。 工程には (A)サンプル作成 (B)顧客へサンプルを送付してのチェック (C)印刷 の3つが有るとします。 (1)で受注する商品には種類があり、 通常の新規注文の商品は A→B→Cの工程を経て完成します。 通常の再注文の商品は Cの工程のみを経て完成します。 チェックが厳しい顧客の新規注文の場合は A→B→A→B→Cという用に(A)と(B)を何度も繰り返す事になります。 A,B,C,それぞれの工程から次の工程に移る時には伝票を発行します。 (※あ) (1)の受注台帳で受注番号0001から0006までの受注があり、 受注番号0001と0004の商品が工程C、0002と0005の商品が工程B、 0003と0006の商品が工程Aの作業中だとします。 ここからが質問です。 いま工程Aの作業中の商品の受注番号一覧や工程Bや工程Cの作業中の受注番号一覧を必要に応じて見たいと思います。(※い) その為のデータの保持の仕方として2つ思いつきました。 1つは (1)の商品受注台帳コピー.tblを作り(新規商品受注データは随時 イベントで読み込みをする) そのテーブルに[現在の作業工程]の様な項目を作り、ここに(※あ) の伝票発行時に作業工程を書き込む。 そして(※い)の事をする時に[現在の作業工程]を元に絞り込みをして フォームで表示する。 2つめの方法は やはり(1)の商品受注台帳コピー.tblを作り、その他に工程A.tbl、 工程B.tbl、工程C.tblと3つのテーブルを作り、(※あ) の伝票発行時に商品データを商品受注台帳コピー.tblから工程A.tblへ 移動させたり、工程B.tblから工程C.tblへ移動させたりして(※い) の事をする時には工程A.tblや工程B.tblなどをフォームで表示させる。 この2つの方法の内どちらが一般的なのでしょうか? 「それはケースバイケースだよ」と言う場合でも、時間を掛けて作り込んでから重大な問題が見つかり、 やり直しとなるとショックが大きいので、それぞれの方法の特徴とかがお分かりでしたら教えて下さい。 | |||
26645 | 工程管理システムの設計には | 佐田 守弘 | 2004/06/08-22:35 |
記事番号26640へのコメント しぼうかんさん 書かれている内容については、何がしたいのかはほぼ解りました。 しかし行いたい業務の内容までは解りませんので、工程管理システムの設計の意味で的確な回答ができない事をご承知置き下さい。 まず >この2つの方法の内どちらが一般的なのでしょうか? との事ですが、工程管理というか、生産管理に一般的な方法というものはないと思います。 なぜなら、「どういった機械でどういった製品を作るのが一般的な工場なのか」という問いが意味を持たないのと同じです。 販売管理は、比較的パターン化できます。浦さんの作品の様な「販売管理」もありました。 しかしこと同じ様に「生産管理」を作ろうとしても、それは無理なのですね。実の所それを考えた者が約1名程おりましたが。 (上記のような一般的な工場のモデルがあれば別ですが) つまり一般に工程管理は一品料理で設計しなければなりません。 そしてその設計の指針というか、ベースとなるものが業務フロー図です。 受注から資材手配、設計と試作の繰り返し、本生産、納品、代金回収に至る全体の流れとその関連を図示します。 その中で、今開発しようとしているシステムがどの範囲かを明確にします。 将来それ以外の部分を開発する際に、データのやり取りをすべき部分をこの段階で明らかにしておく必要があるでしょう。 これがしっかりしていないと、 >時間を掛けて作り込ん >でから重大な問題が見つかり、やり直しとなるとショックが大きいので、 という事が生じます。 冒頭にも言いました様に、的確なアドバイスはBBS上では不可能ですが、 ポイントとなる部分をいくつか指摘しておきます。 ●何のためにどのデータを記録して残すのですか 業務フロー図にはこれが記載してあるはずです。 書かれている文面からは、伝票を発行する事が目的(の1つ)である事が解ります。 しかしそれ以外に、後々のデータ処理のためにその他のデータも記録する必要があるのかと思います。 これは同時に、「このデータは将来的にも要らない」という見切りをする事でもあります。 これが解れば、どの様な表を設計すべきかが決まります。 つまり、 >(A)サンプル作成 >(B)顧客へサンプルを送付してのチェック >(C)印刷 の工程ではどの様なデータ、つまり桐の表のデータ項目を作る必要があるかです。 そしてそれらの3工程で必要とするデータ項目は、共通性があるのか まったく別の項目を記録するのかが次のポイントになります。 ●工程の流れ >チェックが厳しい顧客の新規注文の場合は >A→B→A→B→Cという用に(A)と(B)を何度も繰り返す事になります。 と書かれていますが、本当にこの通りで宜しいですか? つまり、Aのサンプル試作は、1回だけで済みますか。Bの客先評価ですが1通りで決まりますか? Cの本生産は1回で済みますか?などです。 もし書かれている文面通りであれば、A→Bが必ずペアになりますから、ペアにして1データにすれば済みます。 しかしAの試作を何回も繰り返すなら、そのペアはできません。 そう言った所がきちんと整理されていないと、誤ったシステム設計をしてしまいます。 つまり試作を3回繰り返して客先に提示したら、購買部門からチェックが戻って来た。 改めて2回試作を行って提示したら購買部門と現場からのチェックが戻って来た。 再度1回試作をして提示したら、今度は3部署からチェックがあり合格になった。 生産を開始しようとしたら資材の都合で2回に分けての製造になり 製造指示書は2回に分けて出す必要があった。などです そしてこれらの何回もの繰り返しを、後の諸経費管理のために残しておく必要があるのか、 最後の結果だけを残せばよいのかがまたポイントになります。 このあたりがきちんと決まらないと、どの様なシステム設計をすべきかが決められないと思います。 佐田守弘(KS-00119) | |||
26651 | Re:工程管理システムの設計には | しぼうかん | 2004/06/09-18:47 |
記事番号26645へのコメント 佐田さん、返答ありがとうございます。 >書かれている内容については、何がしたいのかはほぼ解りました。 最近はどうせ自分の説明能力では一度でうまく説明する事など出来ないと思っていたので この一言はちょっとうれしいです。(^^) >●何のためにどのデータを記録して残すのですか >つまり、 >(A)サンプル作成 >(B)顧客へサンプルを送付してのチェック >(C)印刷 >の工程ではどの様なデータ、つまり桐の表のデータ項目を作る必要があるか >です。そしてそれらの3工程で必要とするデータ項目は、共通性があるのか >まったく別の項目を記録するのかが次のポイントになります。 3工程で必要とするデータ項目には[受注番号]や[印刷数量]等の全ての工程での共通項目といくつかの共通しない項目があります。 >●工程の流れ >>チェックが厳しい顧客の新規注文の場合は >>A→B→A→B→Cという用に(A)と(B)を何度も繰り返す事になります。 >と書かれていますが、本当にこの通りで宜しいですか? >つまり、Aのサンプル試作は、1回だけで済みますか。Bの客先評価ですが >1通りで決まりますか?Cの本生産は1回で済みますか?などです。 A→BとB→Aは最大で5回ぐらいまで繰り返す場合が有ります。 また変更箇所がわずかでチェックしなくても大丈夫だと顧客が了解出来ている 再注文の場合(例えば年号のみ訂正など)はA→Cと行く場合もあります。 >つまり試作を3回繰り返して客先に提示したら、購買部門からチェックが >戻って来た。改めて2回試作を行って提示したら購買部門と現場からの >チェックが戻って来た。 >再度1回試作をして提示したら、今度は3部署からチェックがあり合格に >なった。生産を開始しようとしたら資材の都合で2回に分けての製造になり >製造指示書は2回に分けて出す必要があった。などです はい、実際こういう事は有ります。 ただ質問を余り詳細(複雑?)にしてしまうと答えが頂けないと思い、 お聞きしたい要点部分以外の説明は出来るだけ簡略化して質問しました。 >そしてこれらの何回もの繰り返しを、後の諸経費管理のために残しておく >必要があるのか、最後の結果だけを残せばよいのかがまたポイントになり >ます。 おっしゃられた「最後の結果」が一番重要ですが、データの分析の為に途中の履歴も必要となります。 なので最初に質問した2つの方法のどちらを取る場合も次の工程に移る時には 一度に履歴用ファイルと作業用ファイルの両方に書き込む様なイベントを作ろうかなと考えています。 | |||
26652 | Re:工程管理システムの設計には | 尾形 | 2004/06/10-07:54 |
記事番号26651へのコメント どうも、こんにちは >一度に履歴用ファイルと作業用ファイルの両方に書き込む様なイベントを >作ろうかなと考えています。 伝票登録時に[現在の作業工程]を書き込みしようと考えてあるのだと思いますが、 こういう処理をしようとすると伝票の訂正・削除の処理のいい仕組みを考えておく必要があるかと思います 例えば、工程B→工程Cの伝票を入力したが、誤入力だったので削除する場合といったケースです どうすればいいかはわかりませんが (^^; | |||
26660 | Re:工程管理システムの設計には | しぼうかん | 2004/06/10-20:01 |
記事番号26652へのコメント 尾形さん、こんばんは. >例えば、工程B→工程Cの伝票を入力したが、誤入力だったので >削除する場合といったケースです 考え中の2つの方法でやり方は違うと思いますが、NO.26640の 1つ目の方法を取る場合の誤入力による伝票削除の時の処理方法について考えてみました。 NO.26640の1つ目の方法の場合は伝票入力用の表とフォームを作ります。 そしてその表には[伝票ID]という項目を作っておき、工程B→工程Cの伝票を入力して[現在の作業工程]を書き換える時に [伝票ID]にも伝票番号を書き込む様にして置きます。 そうしておいて誤入力が見つかり伝票を削除する場合は削除用の コマンドボタンのイベントで伝票入力用の表から間違って入力された 現在の工程の前の工程(今度の例のばあいは工程B)を調べて、 その値を取得してその値で[現在の作業工程]を書き換えてから削除するようにコマンドを書く。 また伝票入力用の表と工程管理用の表の整合性を取るために工程の移動 (ミス入力による移動の取消などを含む)には伝票発行の有無にかかわらず、 伝票入力用のフォームを経由して行う様にする。 実際に試した訳でないのでどこかに破綻があるかもしれませんが・・ |