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28203 | ADコンバータを通じてデータを桐に格納しグラフ化する方法はありますか | poor_Quark | 2004/11/13-02:46 |
ある物理量をセンサーによって電圧に変換しADコンバータを通じてパソコンに取り込むとします。 桐でそのデータを直接テーブルにリアルタイムで格納し、グラフ化する方法はないものでしょうか。 データは1チャンネル、レートは10マイクロ秒、ステップは-2048から+2048、ADコンバータはマキシム社のものを考えています。 | |||
28204 | Re:ADコンバータを通じてのデータの取得 | T.Samura | 2004/11/13-14:24 |
記事番号28203へのコメント poor_Quarkさん、こんにちは。 直接の答えではありませんが、自分が依頼されたらこう進めようかという内容を述べます。 マキシム社のサイト http://japan.maxim-ic.com/ADCDACRef.cfm ではチップレベルの 情報しか見つからなかったので、以前の経験からFA機器からのシリアル情報取得に使用した コンテック http://www.contec.co.jp/apipac/index.html の情報を元に考えます。 桐を使うので Windows 9X/2000/XP でパソコンという前提になります。 アナログデータ取り込みだとADボードをPCIバスに挿してアクセスするのが 手っ取り早いのですが、桐からは直接できません。 プログラム言語で計測アプリケーションを作りADボードのデータをファイル化するのが一般的だと思います。 コンテックはADボードとアプリケーションから呼べるドライバソフト(dll形式)を用意しているので 比較的楽に Windows アプリケーションからADボードにアクセスできます。 レートは10マイクロ秒、ということなので計測アプリケーションでも直接計測は 間に合わないのでADボードに要求に合うバッファ付きを選択し、ボードに溜めたデータを アプリケーションで読むのが現実的かと思います。 12ビットで10マイクロ秒毎計測だと 12×100×1000÷8=150000byte/s =150kbyte/sの 処理速度が必要なのでADボードもアプリケーションが読んでいる間も計測できるタイプの必要があるかと思います。 また、データ記録をアプリケーションでやるならグラフ化もアプリケーションで 表示するのが速度的に有利かと思います。桐はリアルタイムでなく、 まとまったデータの解析に使用するのが適切かと想像します。 各部の仕様確認から始る、ひとつのシステムとして進める必要があるかと思います。 桐に「読み込み アナログデータ,・・・」というコマンドは無いので一筋縄ではいかないと思います。 もしかしたら外部出力端子付きの汎用計測器などを使う方が 早道かもしれません。 最近のFA機器はLAN端子を持っていて IPV6 並に一つのホスト扱いになりつつあるようです。 パソコンからホストに見える計測器があり要求すれば データを返すのなら cgi プログラムでブラウザ上で可能になりますね。 東芝の最新DVDレコーダーも迷惑メールの中継(だったかな)に使われたそうで だんだん家電とパソコンの区別が無くなりホームオートメーションがブラウザで 実現するのも間近に思えてきました。 | |||
28206 | Re:ADコンバータを通じてのデータの取得 | poor_Quark | 2004/11/13-21:43 |
記事番号28204へのコメント T.Samuraさんありがとうございます。 やはり桐向きの作業ではないようですね。 リアルタイムのグラフの書き換えとなるとWindowsのAPIをいじらないといけないようですし、 簡単には実現できないとわかりました。 実はキーエンス社などからハード込みでアプリが売っているようなのですが、 あつかましくも1週間ほどの貸出をお願いしたところ断られてしまいました。 できればハード屋さんにお願いするとして開発期間と費用はどれくらいを見積もればよいものでしょうか。 もしご存じでしたらお教えいただけませんでしょうか。 計測する物理量は燃料容器の気圧でしてピークに達するまではできるだけ小さな時間で計りたいのですが (ピークを正確に捉えるため)一度ピークに達してしまえば後は100マイクロ秒でもかまわないのです。 マキシム社にもこだわりません。 単に私が好きだと言うだけの話なんです。 もしよろしかったらお教えいただければ幸いです。 | |||
28207 | Re:ADコンバータを通じてのデータの取得 | T.Samura | 2004/11/13-22:26 |
記事番号28206へのコメント >できればハード屋さんにお願いするとして開発期間と費用はどれくらいを見積もればよいもので いわゆる特注ソフトの一品製作なので業者の技術や経験の蓄積次第になり、別途お見積もり状態かと思います。 なるべく必須条件をはっきりして必要以上に凝った作りにさせないのがポイントかと思います。 日常的に継続して使う計測ソフトなのか、実験的にある一定期間だけ使うかで要求される完成度も違うかと思います。 ただ見積自体が概要設計に近いので有償で見積作成を求めたり(いわゆる概要設計を発注する形)、 キーエンスなら有償貸出(レンタルに近い)を交渉するのも方法かと思います。 コンテックに相談するのもひとつの方法かも。 参考に当時使用した書籍を紹介します。 1997/02/02 購入 書名:Windows時代の計測・制御 パソコンを使ったデータ収集・解析実例集 著者:臼田昭司 出版:CQ出版 価格:2060円 ISBN:4-7898-3567-7 http://www.cqpub.co.jp/ での検索では、まだ絶版にはなってないようです。 Windows時代の計測・制御 パソコンを使ったデータ収集・解析実例集 臼田 昭司/井上 祥史/伊藤 敏 共著 B5判 160ページ 定価2,100円(税込) ISBN4-7898-3567-7 1997年1月30日発行 好評発売中! | |||
28208 | Re:ADコンバータを通じてのデータの取得 | T.Samura | 2004/11/13-22:36 |
記事番号28206へのコメント 「計測」「入出力ボード」「トランジスタ技術」などのキーワードを用いてインターネット検索エンジンで、 計測関係のサイトを探して質問すのが早道かもしれません。 | |||
28210 | ありがとうございました。 | poor_Quark | 2004/11/14-16:50 |
記事番号28208へのコメント おつきあいいただき感謝します。ご紹介いただいた本は手元にあるようです。 私の手には負えないことがよくわかりまいたので、なんとか信頼できるプロを捜し出して相談するようにしたいと思います。 ほんとにありがとうございました。 | |||
28211 | Re:ADコンバータを通じてのデータの取得 | 佐田 守弘 | 2004/11/14-23:31 |
記事番号28203へのコメント poor_Quarkさん 既に、T.Samuraさんからコメントが出ておりますが、別の観点からのコメントをさせて戴きます。 私も計測データを桐で処理することが多いのですが、御質問の件について言えば、 ADコンバータからリアルタイムに桐に取り込むのは難しいと思います。 ●リアルタイムの意味 まずリアルタイムの意味ですが、ADコンバータから文字どおりリアルタイムで 桐の表に取り込んで、これまたリアルタイムでグラフに表示したいという意味だとすれば、 これを桐で行うのは適していないと思います。 #28206で、 >実はキーエンス社などからハード込みでアプリが売っているようなのですが、 と書かれている所を見ると、取り込みを何らかの形で行い、桐の表への取り込みや グラフ化はオフライン(事後の処理)でも良い様にも見受けます。 ●ADコンバータのデータの取り込み マキシム社のADコンバータは知りませんが、以前、類似のものを使おうかと調べた事がありました。 ADコンバータのメーカーからは、多分、データ取り込みを行う DLLプログラムが提供されているのではないかと思います。 そして、VCなり、VBなどでこのDLLを使ってデータの取り込みを行い、 例えばテキストファイルなどに記録する部分はユーザーが自分でプログラミングするのであろうと思います。 データの取り込みが終ってから、でき上がったテキストファイルを桐で読み込んでも良いし、 長時間の計測を行うなら、ある時間間隔毎にテキストファイルを作り、 桐をその都度起動させて読み込みの一括処理を実行させるという方法もあるかも知れません。 ただし、測定間隔がかなり短いので、果たして計測と桐の動作を同じマシンで行えるかどうかは、ちょっと心配です。 ●取り込みは専用機で行うのが好ましいのでは PCで計測データの取り込みを行う事は不可能ではないのでしょうが、 私なら、計測は専用機に任せ、後からのデータ処理の方をPCで行う事を考えます。 もちろん自分でプログラミングできるならそれでも構いませんが、 計測用のプログラムの開発をプロに頼むと、かなりに費用がかかると思います。 その金額は、レコーダを購入するよりもはるかかに高額だろうと思います。 >レートは10マイクロ秒 と書かれていることから推定しますに、キーエンスの機器ではNR-2000でしょうか。 それとも、新しく発売されたNR-600でしょうか。 NR-2000の方は、小型で使いやすく電池駆動できる利点がありますが、 以下の2つの課題があります。 ・チャンネル間がアイソレーとされていないので、ノイズを拾いやすい。 ・途中でダウンする事があり、データが喪失する。 (特にキーエンスが販売するCFメモリカード以外を使うとダウンの原因になる) ただし今回の件は電圧1チャンネルの計測であり、あまり長い時間の計測では なさそうなので、問題ないかも知れません。 私も口うるさく言ったせいか、新しく発売されたNR-600は、これらの点が改善が改善されています。 ただし、制御盤内に取り付けて使用できる形状でもあるため、 NR-2000に比べて携帯性はやや劣るかと思います。 同種の記録計というかデータロガーでは、日置電気から様々なタイプのものが発売されています (例えば8420-50(8チャンネル絶縁入力)など)。 信頼性の点ではこちらの方が、「一朝の利」ありでしょうか。 なおどちらのメーカーもパソコンとのデータ通信を行うプログラムは、本体に付属か、別売で用意されています。 ●桐でのグラフ表示 はっきり言って、桐のグラフ表示はあまりお勧めしません。理由は以下の点です。 ・表示できるデータ数が少ない(Excelに比べて)。 ・グラフの表示スタイルの設定に限界がある。 私の場合、キーエンス(NR-1000ですが)ないしは日置電気のデータロガーで計測した データを桐に取り込んでデータ変換などの処理と保存をします。 そして必要な部分をCSVファイルで出力して、グラフ化はExcelで行っています。 データ処理と保存は桐、表示はExcelと使い分けているわけです。 なお、桐ver.5時代は描画コマンドがあったので、このコマンドを使って、 画面上にグラフを描く一括処理を作っていました。 しかし現在の桐は描画コマンドが使えなくなってしまったので、この方法ができません。 佐田守弘(KS-00119) | |||
28213 | Re:ADコンバータを通じてのデータの取得 | poor_Quark | 2004/11/15-11:55 |
記事番号28211へのコメント コメントを頂きありがとうございます。 実際の現場では計測値が基準値をはずれるとすぐに計測を中止します。 加圧に使う窒素が無駄になるからです。 ほとんどはサクション管などの開口部の密閉が不完全なため起こるのですが、 最後まで加圧すると時間も計測用の気体も無駄になってしまうのです。 ですので、ペンレコーダとオペアンプで対応するしかないようですね。 (PS.某Q&Aサイトでことあるごとに桐を宣伝しております。 おかしなことを書き込むことがありますが、もしお気づきの折りにはご指摘ください。) |