22:外部データベース機能の活用
 Microsoftの32ビットODBCドライバを使用した外部データベース機能を利用すると、AccessやEXCEL等のデータを桐から直接操作することが可能になる。この機能を利用すれば、Accessによる定型業務システムのデータファイルを桐から直接開いて、不定型なデータ処理を扱いやすい「桐の会話処理」で行うということもできると思われる。
 また、EXCELの場合はデータの更新はできないが、EXCELのデータを利用して、桐の高度なデータ処理(絞り込みや並び替え等)を行ったり、またレポートを作っておけば宛名書きのタックシール等も桐で行うことができるようになる。
 データ更新は一般的なEXCELを使ってやってもらい、桐を扱える人が自由にそのデータを加工したいとき等にも使えますね。

 ここではAccessのデータへの接続を例にあげ、外部データベース機能を使うための基本手順を簡単に説明する。

なお、EXCELの場合もほとんど要領はよく似ているが、あらかじめEXCEL側で挿入→名前→定義で対象となるデータに範囲名を付けておく必要がある。

・外部データベースファイルを作成するための事前準備
Windows95のコントロールパネルの「32ビットODBC」アイコンを開く。
タイトルバーに「ODBCデータソースアドミニストレータ」が表示されているのを確認する。
又、ODBCドライバの中に「Microsoft Access Driver(*.mdb)があるのを確認する。
(なければMicrosoftOffice97の中にある「データアクセス」をインストールする。)
ユーザDSNの中の追加をクリック。
「Microsoft Access Driver(*.mdb)」を選択して完了をクリック。
データソース名に適当な名前をつけ、入力する。(例:kiri−Access)
データベースの選択をクリック。
接続したいAccessのデータファイル名(拡張子.mdb)を指定してOKをクリック。
OKを次々に押してODBCを終了する。

・桐で外部データベースファイルを作成する。
桐を起動し、ファイル→新規作成を実行する。
外部DBを選択してOKをクリックする。
適当なファイル名を入力して作成をクリック。
「外部データに接続」で先に作成した「kiri−Access」を選択して接続をクリック。
ユーザー名とパスワードはとりあえず何も入れないでOKをクリック。
選択をクリックしてAccessに登録されているテーブルの中から接続したいものを選択して、追加をクリック。
OKをクリックすると、選択したテーブルが上半分に表示される。
桐で使用したい項目を選んでダブルクリックすると下の表示項目名のところに追加されていく。
終了したら、表示→編集へを実行するとAccessのデータが表示され、桐から操作することができるようになる。

一度作成した外部DBには「XVW」の拡張子がつき、ファイル→開く(ファイルの種類:外部データベース)で使用することができる。又、ファイル→書き出し→表を実行すると、そのまま桐の表ファイルとして書き出しすることもできる。

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